大阪市立美術館

光琳資料をひもとく・中国拓本・中国工芸5000年 (平成23年度)

会期

平成24年(2012年)1月7日(土)~2月5日(日)
*特別陳列開催中は常設展(平常展)は開催しておりません。

観覧料

一般   500円 (400円)
高大生  400円 (300円)

*( )内は20名以上の団体料金
*中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方、大阪市内在住の65歳以上の方は無料[要証明]

光琳資料をひもとく

尾形光琳(1658-1716)の子寿一郎の養子先である小西家に伝来した資料類の大半は、「小西家旧蔵光琳関係資料」として昭和53年重要文化財の指定を受けています。今回の展観では大阪市立美術館(武藤金太氏寄贈)、京都国立博物館に分蔵される資料のなかから、東福門院の小袖図案など尾形家の家職である呉服商雁金屋関係資料、写生帖・画稿・蒔絵図案など光琳に関わる資料、光琳の父宗謙・光琳・弟乾山・子孫に関する文書などを展示いたします。

重要文化財 尾形光琳≪梅花図画稿≫

江戸時代(17世紀)
本館蔵

重要文化財 尾形光琳≪松鶴図屏風画稿≫

江戸時代(17世紀)本館蔵

中国拓本 ―師古斎コレクション

師古斎コレクションとは、大阪出身の実業家岡村蓉二郎(号商石、1910-1991)が蒐集した中国拓本のコレクションです。昭和10年(1935)ころ、最初は習字の手本として集め始めたそうですが、その金石の気に見せられて蒐集につとめるようになり、総数は450件におよびました。なかでも、昭和13年から18年にかけての東京に転勤した五年間には、300本ほどを手に入れたということです。図の「天発神讖碑(てんぱつしんしんひ)」整本も昭和15年に西宮の家を売り払って購入したもので、楊逸(よういつ)の題、王瓘(おうかん)・羅振玉(らしんぎょく)らの跋のある名品です。

天発神讖碑(部分)

呉・ 天璽元年(276) 本館蔵

中国工芸5000年 ―金属器・陶磁器の多彩な表現

黄河流域に発達した中国文明は、様々な地域を巻き込みながら5000年の長きにわたって様々に変容し展開してきました。その足跡は、工芸品にも端的に表れています。大阪市立美術館の陳列や収集の柱の一つには中国美術があり、工芸もその一翼を担っていますが、今回は当館に館蔵・寄託される中国工芸の名品を展観します。新石器時代の彩陶からはじまり、商周から戦国・漢時代の青銅器、漢から唐時代の陶俑、宋元代の様々な陶磁器を経て、明清代の官窯磁器に結実する中国工芸の多彩な表現の数々をお楽しみください。

青花龍文蒜頭瓶

江西省景徳鎮窯・「大明万暦年製」銘
明時代・万暦期〔16世紀〕 個人蔵

TOPに戻る