大阪市立美術館

特別展 「紀伊山地の霊場と参詣道」 世界遺産登録記念 「祈りの道~吉野・熊野・高野の名宝~」

会期
平成16年8月10日(火)~9月20日(月・祝)
観覧料

一般1,200円(1,000円)、高大生900円(700円) 中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方、大阪市内在住の65歳以上の方は無料〔要証明(原本に限る)〕   ※カッコ内は、前売り・20名以上の団体料金

前売り

平成16年6月18日(金)より前売り開始 おもな前売り券発売場所:チケットぴあ(Pコード:685-333)、ローソンチケット(Lコード:53983)、JR西日本(京阪神、和歌山、福知山地区)の主な駅のみどりの窓口、近鉄駅営業所、近畿日本ツーリスト、南海路線のアンスリー各店、南海国際旅行各営業所、南海電車主要駅売店、JTBほか京阪神の主要プレイガイド

展覧会概要

大阪市立美術館では、平成16年8月10日(火)から9月20日(月・祝)まで、特別展「祈りの道~吉野・熊野・高野の名宝~」を開催します。  平成16年(2004)7月、中国の蘇州で開催されたユネスコの世界遺産委員会で「紀伊山地の霊場と参詣道(さんけいみち)」が世界遺産に登録されました。本展覧会は、世界遺産登録を記念し、修験(しゅげん)をはじめ多様な信仰の歴史と伝説をもつ「吉野・大峯」、神仏が習合した熊野信仰で多くの参詣者を集めた「熊野三山」、弘法大師空海が開いた真言密教の聖地「高野山」、そしてその参詣道である大峯奥駈道(おくがけみち)や熊野古道にたたずむ寺社が所蔵する名品約250件(国宝・重要文化財約100件を含む)を特別公開します。  「紀伊山地の霊場と参詣道」は三重県・奈良県・和歌山県の3県にまたがり、今回の世界遺産には「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」の3つの霊場をもつ悠久の山岳地帯「紀伊山地」と、それぞれの霊場に付随する「大峯奥駈道」「熊野参詣道」(熊野古道の紀伊路と伊勢路)「高野山町石道(ちょういしみち)」の3つの参詣道が登録されています。  今回の世界遺産登録は、平成12年(2000)に登録された「琉球王国のグスクおよび関連遺跡群」(沖縄県)に続いて日本では12番目の世界遺産となり、「道」としての世界遺産は日本では初めてのことになります(世界ではスペインとフランスにまたがる巡礼道に次いで2例目)。 混迷の時代にあって、自然と人との触れあいの中から生み出された神仏と宝物の数々、その出会いが明日への活力の一端となることでしょう。

展示構成

第1章「吉野・熊野・高野をめぐる人々」 第2章「参詣と修行の道~熊野古道と大峯奥駈道~」 第3章「高野山町石道と高野山の名宝」 第4章「吉野・大峯と修験道の遺宝」 第5章「熊野信仰と三山の遺産」 第6章「霊場と道中の名宝」

主な出品作品

那智三瀑図 (なちさんばくず) 野呂介石筆

江戸時代 和歌山県立博物館蔵

熊野本地仏曼荼羅図

鎌倉時代 京都・聖護院蔵

那智参詣曼荼羅図(なちさんけいまんだらず)

室町時代 個人蔵

関連イベント

講演会

時間 / いずれも午後1時30分~3時 場所 / 当館1階 講演会室 定員 / 150名 (当日、午後1時より先着順で整理券を配布します。)   ※ 聴講は無料ですが、本展の観覧券が必要です。

8月14日(土)

「考古学から見た紀伊半島の文化」 講師 / 網干善教氏(関西大学名誉教授)

8月21日(土)

「高野浄土の魅力」 講師 / 井筒信隆氏(高野山霊宝館副館長)

8月28日(土)

「吉野・大峯と修験道の世界」 講師 / 田中利典氏(総本山金峯山寺宗務総長)

9月4日(土)

「実演・熊野比丘尼の絵解き」 講師 / 山本殖生氏(新宮市熊野学情報センター準備室長)

9月11日(土)

「熊野参詣道伊勢路の魅力」 講師 / 三石学氏(みえ熊野学研究会研究員)

9月18日(土)

「紀伊山地の歴史と文化~熊野を中心に~」 講師 / 豊島修氏(大谷大学教授)

主催

三重県、奈良県、和歌山県、世界遺産登録推進三県協議会、大阪市立美術館、毎日新聞社、NHK大阪放送局、NHKきんきメディアプラン

共催

修験三本山会議(醍醐寺、聖護院、金峯山寺)、熊野三山協議会、 高野山金剛峯寺、財団法人高野山文化財保存会、大峯山寺

後援

文化庁、社団法人日本ユネスコ協会連盟、世界遺産吉野協議会

協賛

関西大学、JR西日本、JR東海、日動火災海上保険株式会社、日本写真印刷株式会社、松下電器

協力

近畿日本鉄道、南海電気鉄道、日本通運

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