大阪市立美術館

中原の古法 ― 北朝石刻書法 ―

Exibition
Ancient Styles of the Central Plain–Stone Calligraphy Engraving of Northern Dynasties in China
会期
2020年2月22日(土)~2020年3月22日(日)
時間
9:30~17:00(入館は16:30まで)※災害などにより臨時に休館となる場合あり。
休館日
2/29(土)~臨時休館
料金

一般300円(団体150円)、高大生200円(団体100円)
※中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)
※団体料金は20名以上。

開催概要(Overview)

439年から589年の間、中国では南北に王朝が並立し、南北朝時代と呼ばれます。南朝の優美な書とは異なり、北朝では隷書から独特の雄渾な楷書が発達し、隋・唐時代の整った楷書に連なります。碑・墓誌・造像銘・摩崖などの石刻に遺された、北朝書法の多様な姿をご覧ください。

The period between 439 and 589 in China is called the Northern and Southern Dynasties, which is when several dynasties controlled northern and southern China. Compared to the elegant calligraphy style of the Southern Dynasties, the Northern Dynasties developed a strong and unique standard script calligraphy from the clerical script, which follows the sophisticated standard script from the Sui and Tang Dynasties. The exhibition introduces various appearances of calligraphy styles from the Northern Dynasties left in the form of stone calligraphy, such as inscriptions on steles, tombs, the Buddhist statues, and cliffs.

 

主な作品

《元詳墓誌》(部分)  

北魏・永平元年(508)
本館蔵(師古斎コレクション)

鄭道昭《論経書詩》(部分)

北魏・永平四年(511) 本館蔵

雲峰山の麓にある巨大な岩に刻された摩崖碑で、現在は亭が築かれて保存されている。「道俗□人、萊城を出で、東南九里の雲峰山に登りて経書を論ず一首」とあり、神仙が棲む山での悟りを得た境地を詠う。「遒勁(力強い)奇偉(非常に優れる)」という評語の違わない鄭書の傑作である。

《高慶碑》(部分) 

北魏・正光四年(523)頃 本館蔵

北魏王室外戚の名家で、光州刺史 (長官)を務めた高慶の墓碑である。光緒二十三年(1897)、山東省徳県で出土し、同地の「高貞碑」「高湛墓誌」と併せて「徳州三高碑」と称される。整然とした知的な書風が「高貞碑」と同手であることから、ほぼ同じころの立碑と考えられている。

作品リスト

ギャラリートーク(中止)

※ギャラリートークは中止となりました。詳しくこちら

日時:2月23日(日)11:00~(約15分)
集合場所:展示室入口
※参加費無料。ただし、当日の観覧券が必要。

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