大阪市立美術館

画中游 中国の山水画

Exhibition
Journey in the Paintings : Landscape Paintings from China
会期
2020年2月22日(土)~2020年3月22日(日)
時間
9:30~17:00(入館は16:30まで)※災害などにより臨時に休館となる場合あり。
休館日
2/29(土)~臨時休館
料金

一般300円(団体150円)、高大生200円(団体100円)
※中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)
※団体料金は20名以上。

開催概要(Overview)

雄大な自然美は、かつて唐の王維が「舟行碧波上 人在画中游」と詠ったように、まるで美しい絵画世界に游んだかのように人の目を楽しませ、心を揺さぶるものでしょう。一方で山水画は、観る者の胸中に実際にその場に訪れたかのような感動を呼び起こしてくれます。本展では館蔵・寄託の山水画の優品をご紹介します。

”A boat carrying me proceeds by creating subtle wave patterns on the clear blue water.
Being surrounded by the mountains, I feel like wandering into a world of painting.”

The magnificent beauty of the natural landscape fascinates our eyes and impresses our heart by making us feel as if we are wandering in a world of beautiful paintings just like how Wang Wei, a poet during the Tang Dynasty, once wrote. On the other hand, landscape paintings touch our emotions as if we are actually facing the natural scenery.
This exhibition introduces masterpieces of landscape paintings from museum collections and entrusted works.

 

主な作品

米万鍾(べいばんしょう) 《山水図巻》(部分) 

明時代・万暦34年(1606) 本館蔵

彩色を用いず、淡く穏やかな山水景を描き出している。湿潤な墨と乾いた墨を巧みにあやつり、清澄な空気と奥深い情趣をたたえている。細部まで神経の行きとどいた佳作である。

米万鍾の字は仲詔(ちゅうしょう)、号は友石(ゆうせき)、石隠(せきいん)など。北京に生まれたが、祖籍は関中(かんちゅう)(陝西省)の人。

 

王翬(おうき)(1832-1717) 《倣李営丘江山雪霽図巻》(部分)

 清・17-18世紀 本館蔵

7メートルを超える長大な画面に、雄大な山水が展開する。点景の人物とともに絵画世界を行旅してみるのも本作の楽しみである。「江山雪霽図」は唐の王維の作が有名で、五代末宋初の李成(りせい)(営丘)がこれを写した。王翬は前人の雪景山水に倣い、本図を完成させた。

王翬は字を石谷(せっこく)、号を耕煙散人(こうえんさんじん)などといい、常熟(じょうじゅく)(江蘇虞山)の人。清初の四王の一人。

 

王維『輞川図(もうせんず)』墨拓(部分)

明刻本 本館蔵

田園詩人として名高い唐の王維は文人画の祖とも仰がれており、かつて藍田(らんでん)(陝西省)に輞川荘を営み、閑適な生活を送った。時に輞川の景勝地を二十か所をえらび、詩友の裴迪(はいてき)とともに詩を読んで『輞川集』を成し、絵図にして寺壁に描いたものが「輞川図」といわれる。原作は失われたが、宋代に出現した王維の自筆とされる輞川図様が広まり、摸刻され現在まで伝えられている。

作品リスト

ギャラリートーク(中止)

※ギャラリートークは中止となりました。詳しくはこちら

日時:2月24日(月・祝)11:00~(約15分)
集合場所:展示室入口
※参加費無料。ただし、当日の観覧券が必要。

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