- 会期
2025年11月8日(土)~12月21日(日)
- 時間
- 9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)
- 料金
一般500円(団体400円)、高大生200円(団体160円)
※中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)。障がい者手帳等は、日本の法律に基づき交付されたものに限ります。
※団体料金は20名以上。同時開催の企画展示もご覧いただけます。
開催概要
「香り」は、洋の東西を問わず、おしゃれ、マナーのための一大要素であり続けてきました。
香炉、香合、香水壺、香油壺、果ては煙草入れなど、香りに関わる工芸は各種ありますが、これらは時として、自らの主張をのせるための媒体ともなり、或いは特定の世界観を示すためにも用いられます。
古代エジプトやローマの古墓からは既に香水瓶が発見されており、中国では2000年以上前の漢時代頃から香(こう)を衣服に焚きこめる文化がありました。香りが、高貴な存在である神や仏と結びつくのも必然のことで、香煙を仙界の雲気に見立てる博山炉や、かぐわしい浄土を演出する柄香炉などが生み出されました。そして、聖俗いずれの世界においても、香りの工芸に対する人々の思い入れは並々ならぬものがあり、そこに一級の加工技術や最前線の遊び心が発揮されてきました。
本展では、当館所蔵の陶磁器、金工品を中心とした「香りの工芸」を展示し、香りへの人々のこだわりの様相をご紹介します。
主な作品

金銅 柄香炉
鎌倉時代・13世紀 個人蔵 画像:六田知弘 撮影