大阪市立美術館

特集展示

売茶翁から花月菴―煎茶道はここから始まった!―

会期

2025年(令和7年)9月20日(土)~10月19日(日)
※災害などにより、変更となる場合があります。

時間

午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日

月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)、9月22日(月)は開館
※災害などにより臨時で休館となる場合があります。

観覧料(税込)

一般500円(団体400円)、高大生200円(団体160円)
※中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)。障がい者手帳等は、日本の都道府県知事から交付を受けたものに限ります。
※団体料金は20名以上。
※企画展示当日券で、本特集展示と企画展示をご覧いただけます。
※同時開催の特別展「NEGORO 根来 - 赤と黒のうるし」の観覧券で本特集展示・企画展示もご覧いただけます。

特別協力
煎茶 花月菴流
協賛
一般社団法人 煎茶花月菴会、中国料理 桃谷樓 阿倍野賓筵(ひんえん)

開催概要

江戸時代初頭、隠元隆琦(いんげんりゅうき 1592~1673)をはじめとする黄檗僧(おうばくそう)や長崎に来航する唐人から伝えられた中国・明時代の葉茶を用いる喫茶法をもとに、日本で「煎茶」が飲まれるようになりました。その後、黄檗僧であった売茶翁(ばいさおう)・高遊外(こうゆうがい 1675〜1763)が還俗し、本来の禅の精神を説きながら、京都で茶具を担いで茶を売り歩いたことにより、「煎茶」は大きく発展します。売茶翁の禅的姿勢や新しい茶のスタイルに感銘を受けた京都や大坂の文人により、「煎茶」は単なる飲み物ではなく精神を磨くツールとなりました。当初は煎茶に明確な様式や作法はありませんでしたが、煎茶が普及するとともに淹れ方や道具立てに様式と法則を定めた「煎茶道」として体系化されていきます。売茶翁が京都で活動していたため、煎茶道のルーツも京都だと誤解されがちですが、文人の間で発展した煎茶を「煎茶道」という芸道として確立させ、その宗匠(家元)の魁となったのは、大坂の花月菴流(かげつあんりゅう)の流祖、田中鶴翁(たなかかくおう 1782〜1848)でした。

本展では、花月菴に伝わる煎茶道具や書画を通して、売茶翁に始まる精神文化と、それを受け継ぎ煎茶道を確立した花月菴流のあゆみをご紹介いたします。大阪が誇る煎茶道の原点と、その文化的広がりをご堪能ください。

主な出品作品

茶旗「清風」 

大典禅師筆・桂州禅師筆
売茶翁所持・田中鶴翁所用
大阪市立美術館寄託品

田中鶴翁像

山本梅逸筆・璞巌禅師賛
大阪市立美術館寄託品

色絵羅漢図急須 

「為花月菴茶伯 周平造」銘
初代尾形周平作・田中鶴翁所用
大阪市立美術館寄託品
写真:アートビジョン 加藤 成文

記念講演会

特集展示「売茶翁から花月菴―煎茶道はここから始まった!―」記念講演会

日 時:2025年10月4日(土) 14時~16時(受付開始:13時30分)

講演①
講 師:安永拓世氏(成城大学 文芸学部 准教授)
テーマ:花月菴鶴翁と煎茶道の成立―売茶翁の神格化と器物の伝来―

講演②
講 師:梶山博史氏(大阪市立東洋陶磁美術館 学芸課長代理)
テーマ:花月菴と京の陶工-六兵衞・木米・道八・周平-

会 場:大阪市立美術館 1階じゃおりうむ
定 員:50名(先着順)
参加費:無料(ただし、当日の観覧券が必要)
申込み:事前申込不要

※参加ご希望の方には13時30分より大阪市立美術館1階じゃおりうむ前にて整理券を配布します。先着順で、定員になり次第締め切らせていただきます。

作品リスト

割引特典

特集展示「売茶翁から花月菴―煎茶道はここから始まった!―」にご協賛いただいた中国料理 桃谷樓において、下記の割引特典が受けられます。

対 象:企画展示当日券(半券可)をお持ちの方
※企画展示当日券1枚につきお一人様1回限り有効、他の割引との併用不可。
※特別展当日券での割引は対象外です。

期 間:2025年9月20日(土)~2026年3月31日(火)

施設名:中国料理 桃谷樓 阿倍野賓筵(ひんえん) あべのハルカスダイニング タワー館13階
中国料理 桃谷樓HP:https://tokokuro.jp

特 典:特別薬膳コースの定価から10%OFF

本サービスについてのお問合せ:中国料理 桃谷樓 阿倍野賓筵 Tel.06-6625-2373

相互割引

特集展示「売茶翁から花月菴―煎茶道はここから始まった!―」期間中の企画展示当日券(半券可)をあべのハルカス16階 ハルカス300(展望台)のチケットカウンターでご提示いただきますと、入場券を10%引きでご購入いただけます。

あべのハルカス16階 ハルカス300(展望台)の入場券(半券可)を当館の窓口でご提示いただくと、特集展示「売茶翁から花月菴―煎茶道はここから始まった!―」期間中の企画展示当日券を団体料金でご購入いただけます。

いずれの割引も1枚につきお一人様1回限り有効、他の割引との併用不可。公式オンラインチケットでは割引制度を適用した観覧券は販売しておりません。

ご案内

本展と関連するテーマの特別展が佐賀県立美術館で開催されます。
当館の館蔵品も貸出予定です。本展とあわせてお楽しみください。

展覧会:売茶翁生誕350年特別展 売茶翁と若冲
会 期:2025年10月 7日(火曜日)~ 2025年11月24日(月曜日)
会 場:佐賀県立美術館2・3・4号展示室
詳しくは、佐賀県立美術館HPをご覧ください。

展覧会チラシはこちら

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