全関西美術展の終了について
- 投稿日時
- 2024/03/29
全関西美術展は昭和16年(1941)に大阪市民の芸術振興を目的として、公募による総合美術展「大阪市展」として発足されました。その後、全関西美術展と名を変え、大阪市にとどまらず近畿地方を中心として、日本画、洋画・版画、彫刻、工芸、書の作品を公募してきました。現代における関西美術の潮流を知る展覧会として活動してまいりました。
現在、大阪市立美術館は令和7年春のリニューアルをめざし改修工事を行っています。リニューアルによって開館日数が増え、また無料ゾーンができるなど、みなさまに気軽にお楽しみいただける施設となります。それにともない、審査会場をはじめ大規模な公募展を開催するのに十分な会場の確保が困難となり、まことに残念ですが令和7年のリニューアル以降の全関西美術展を終了することにいたしました。
全関西美術展は65回の歴史を数え、その間多くの美術ファンに親しまれてきました。心よりお礼を申し上げます。
令和6年3月
大阪市立美術館
館長 内藤 栄