大阪市立美術館

聖徳太子展

会期
平成14年1月8日(火)~2月11日(月・祝)
観覧料

一般 1,200円(1,000円)
高大生 900円(700円)
中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方、大阪市内在住の65歳以上の方は無料〔要証明(原本に限る)〕
※カッコ内は、前売・20名以上の団体料金

展覧会概要

日本の古代史上に偉大な足跡を残した聖徳太子は、日本人にとってもっとも馴染みの深い人物であるとともに広く崇敬の念を抱かせる先覚者であるといえましょう。太子は推古天皇の摂政として、新しい政治に取り組みつつ、遣隋使を派遣するなどして、外交面でも多大な成果を遺しました。一方で学問にも熱心で、大陸の進んだ文化を積極的に摂取し、飛鳥文化の華を開かせました。特に、当時の先進的な学問であった仏教には深い理解を示し、みずから「三経義疏(さんきょうのぎしょ)」を著したのに加え、多くの寺院を建立しました。そこは眩いばかりの飛鳥芸術が実を結び、現在でも私たちの憧憬の的となっています。  このたび開催される「聖徳太子展」は、太子の活躍した飛鳥時代の美術工芸・考古資料の粋(第一部)を集めるとともに、太子の死後から現在に至るまで、連綿と続く太子信仰の所産である絵画・彫刻・工芸・書跡の名品(第二部)が、一堂に会するものであります。そのため展覧会は二部構成となり、二つの展覧会を同時に楽しめる機会となりましょう。今回、法隆寺や四天王寺をはじめ、太子にゆかりの深い多くの寺院などから格別のご配慮をいただき、国宝・重要文化財約90件を含むおよそ230件の文化財が出展されます。  新たなる世紀を迎えた今日、太子が古代国家の形成期に残した輝かしい業績は、私たちに大きな示唆を与えてくれるものと思われます。また千数百年にわたって信仰を集めてきた太子は、現在でも多くの日本人の心の拠り所となっています。この展覧会を通して太子の生きた時代とその文化をふり返り、太子の偉業を偲ぶとともに、日本の未来を展望する機会となればと考えます。

主な出品作品

第一部:聖徳太子とその時代

国宝 玉虫厨子 飛鳥時代・7世紀 奈良・法隆寺

国宝 観音菩薩立像(夢違観音) 飛鳥時代・7世紀 奈良・法隆寺

国宝 四天王寺縁起 根本本(こんぽんぼん) 平安時代・11世紀 大阪・四天王寺

国宝 七星剣 飛鳥時代・7世紀 大阪・四天王寺

第2部:聖徳太子信仰の美術

重要文化財 聖徳太子勝鬘経講讃像 鎌倉時代・13世紀 兵庫・斑鳩寺

重要文化財 聖徳太子童形坐像(七歳像) 円快作(厨子入) 平安時代・治暦5年(1069) 奈良・法隆寺

重要文化財 聖徳太子孝養立像 湛幸作 鎌倉時代・元応2年(1319) 京都・佛光寺

関連イベント

講演会

時間 / いずれも午後1時30分~3時 場所 / 当館1階 講演会室
※ いずれも当日、午前9時30分より先着順で整理券を配布します。(定員になり次第締め切ります。)
※ 聴講は無料ですが、本展の観覧券が必要です。

1月12日(土)

聖徳太子絵伝絵解き
講師 / 富山・瑞泉寺   中盛 博 師

2月2日(土)

親鸞・証空・一遍と太子信仰
講師 / 同朋大学講師   小山 正文 師

その他のイベント

※ いずれも参加費は無料ですが、本展の観覧券が必要です。

1月19日(土)

記念舞楽公演
時間 / 午後1時30分~3時
出演 / 天王寺楽所 雅亮会
演目 / 「蘇莫者」ほか3曲

1月26日(土)

親子で楽しむミュージアム「聖徳太子のものがたり」
時間 / 午後1時30分~2時、午後3時~3時30分
講師 / 当館学芸員   齋藤 龍一
※当日、午前9時30分より先着順で整理券を配布します。定員になり次第締め切ります。

2月9日(土)

当館学芸員による展示作品解説
時間 / 午後1時30分~3時30分
講師 / 当館学芸員   石川 知彦、朝賀 浩
※当日、午前9時30分より先着順で整理券を配布します。定員になり次第締め切ります。

主催

大阪市立美術館、NHK大阪放送局、NHKきんきメディアプラン

後援

文化庁ほか

学術協力

奈良国立博物館

製作協力

NHKプロモーション

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