大阪市立美術館

大阪市立美術館開館70周年記念 「書の国宝 墨蹟」展

会期
平成18年(2006)4月18日(火)~5月28日(日)
観覧料

一般1,300円(1,100円)、
大学・高校生1,000円(800円)
中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方、大阪市内在住の65歳以上の方は無料〔要証明(原本に限る)〕
※カッコ内は、前売り・20名以上の団体料金

前売り

おもな前売り券発売: 電子チケットぴあ(Pコード686-494)、ローソンチケット(Lコード55918)、CNプレイガイドほか各主要プレイガイド、コンビニ、イープラスなど

展覧会概要

本展では、中国の宋から元時代、日本の鎌倉から室町時代中期に活躍した禅宗の高僧の書「墨蹟」の名品、約170件【国宝15件、重要文化財120件を含む】を一堂に紹介します。  「墨蹟」とは、本来、書蹟・筆蹟などと同義語で、紙や絹などに墨筆で書かれたもののことですが、日本においては特に禅宗の高僧の書を意味します。  鎌倉時代に中国の禅宗社会との交流が盛んになると、中国・日本両国の高僧たちが遺した書は師から弟子へと仏の教えを伝える証として尊重され、「墨蹟」と呼んで伝承されるようになりました。以後、禅思想はもとより文学・芸術の機軸となり、茶道が栄えるようになってからは茶室の掛け物として大変珍重されるようにもなりました。大切に守られてきた作品は、現在多く国宝や重要文化財に指定されています。  本展では、国宝や重要文化財の指定物件を中心に傑出した「墨蹟」の名品を紹介することにより、書芸術としての再評価を試みます。

主な作品紹介

国宝

与長楽寺一翁偈頌(ちょうらくじのいちおうにあたうるげじゅ)

無学祖元(むがくそげん)[1226‐1286]
京都 相国寺蔵 【展示期間:全期間】

遺偈(ゆいげ)

清拙正澄(せいせつしょうちょう)[1274‐1339]
神奈川常盤山文庫蔵 【展示期間:4月18日(火)~5月7日(日)】

与照禅者偈頌(しょうぜんしゃにあたうるげじゅ)

虚堂智愚(きどうちぐ)[1185‐1269]
東京国立博物館蔵 【展示期間:4月18日(火)~5月7日(日)】

山門疏(さんもんそ)

無準師範(ぶしゅんしばん)[1178‐1249]
東京 五島美術館蔵 【展示期間:4月18日(火)~5月7日(日)】

重要文化財

頂相自賛(ちんそうじさん)

中峰明本(ちゅうほうみんぽん)[1263‐1323]
兵庫高源寺蔵 【展示期間:5月9日(火)~5月28日(日)】

関連イベント

講演会

時間 / いずれも午後1時30分~3時
場所 / 当館1階 講演会室
定員 / 150名
(当日、午後1時より先着順で整理券を配布します。)
※ 聴講は無料ですが、本展の観覧券が必要です。

4月22日(土)

茶の湯の床
講師 / 不徹斎 千 宗守(ふてつさい せん そうしゅ) 氏(武者小路千家 官休庵 第14代家元 )

4月29日(土)

禅語の四季
講師 /有馬 賴底(ありま らいてい) 氏 (臨濟宗相國寺派管長)

5月6日(土)

建仁寺とその周辺の墨蹟
講師 /真神 巍堂(まがみ ぎどう) 氏(日本書芸院常務理事)

5月13日(土)

中国書道史と墨蹟
講師 / 中川 憲一(なかがわ けんいち) (当館学芸課長)

5月20日(土)

名物の墨蹟
講師 / 名児耶 明(なごや あきら) 氏(五島美術館学芸部長)

主催

大阪市立美術館、読売新聞社、社団法人 日本書芸院、NHK大阪放送局

特別協力

財団法人 五島美術館

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